へんてこのブログ

日々気づいたことや、最近やっていることを書いています

マネージャーはメンバーを成長させ成果に繋げることにコミットする

急成長を導くマネージャーの型 ~地位・権力が通用しない時代の“イーブン"なマネジメント | 長村 禎庸 |本 | 通販 | Amazon を読みました。感想とか思ったことなどをつらつらと書きたいと思います。

メンバーを大事にする

はじめからクライマックスなのですが、マネージャーの役割として大事なのは、とにかくメンバーを大事にし、成長させ、その結果成果に繋げることです。決してマネージャーが成果を出すんじゃありません。メンバーが成果を出すのです。

サッカーを例にとると、監督が試合に出てボールを蹴って点を取るわけじゃないですよね。あくまでもメンバーを尊重し、各適正のもと作戦を立案し、メンバーに実行してもらうことで、成果に繋げます。

成果が出ればメンバーも喜びますし、さらに会社も喜びます。ハッピーハッピーですね。マネージャーは自分でやるのではなく、あくまでもメンバーの成長にコミットするのが大事だ、という話でした。

現状把握からはじまり改善までのサイクル

まずはチーム/組織の現状把握からはじまり、役割/目標/意義を定義し、方針/KPI/重点施策を作成し、モメンタムを生み出しつつ、成果を出して、さらに改善策を考え再度、方針/KPI/重点施策に戻ってくるというのを繰り返します。

この時にマネージャーは、メンバーが動きやすいようにすることをマネージメントします。チームの推進システムとして、進捗の可視化だったり、情報共有の仕方、報告や議論、意思決定の仕方などを決めて、動きやすいようにします。

また人が足りないベンチャーの場合、マネージャーは誰しもプレイグマネージャーとなります。自分でも進めつつ、マネージメントをしていかないといけないのがなかなか難しいところだなと感じました。

自分の考えで、自分の言葉で伝える

誰々が言ってるから、この本で読んだから、みたいなもので、何かを決定するのは辞めて、自分で考えて自分の言葉でまとめ直して、決定していくのがいい。

これはその通りと感じています。本で読んだから、これを実践してみましょう、ではなく、我々はこういった課題があると考えているので、この本ではこう書いてあり、他の本ではこう書いてあった。私はこう感じているので、やってみるといいかもしれません。なのでやりましょう。みたいにできるといいのかな?

全く新しい考えを自分自身で作り出すことはできないので、考え方は誰かのものを借りつつも、あくまでも自分で咀嚼し、自分の考えとして、自分の言葉として伝えていく必要がある。

まずは自分で考え、言語化していくのが重要だと感じている。

マネージャーは決めるのが仕事

マネージャーはケツを持って、決めるのが仕事です。メンバーの意見は聞きますが、最終的に決めるのはマネージャーです。マネージャーがどこまで決定権があるのか?そういったことをメンバーが認識できていると、よりやりやすくなるように思えました。

Aマネージャーはここが管轄範囲。Bマネージャーはここが管轄範囲とわかっていると、意思決定がしやすいですし、自分自身が決めやすいですよね。お伺い立てなくてもいいですし。これが権限移譲と呼ばれるものなのかもしれない。

まとめ

前提と現状理解が重要になるという話 - へんてこのブログ でも書いた通り、前提と現状理解が重要という結論でした。今回のこの本でも現状把握が重要であり、その上で目標などを作っていくとあります。

やはり何をするにも現状理解がまずは重要なのだなと感じました。

その上で、前提となる認識をそろえて、目標を作り、モメンタムを作りつつ成果を出していく、このプロセスを整えながら壊れないように成果に繋げるのがマネージャーの役目なんだなと感じました。

あえて経営陣とマネージャーを分離すると以下のようになりそう。

  • 経営陣
    • 現状理解と長期目標、戦略の立案を行う
    • モメンタム作りつつメンバーを成長させ、チームで成果を出していく
  • マネージャー
    • 現状理解と中期目標、戦略の立案を行う
    • モメンタム作りつつメンバーを成長させ、チームで成果を出していく

この時、マネージャーと経営陣の違いは、見ている時間軸の長さだけな気がする。経営陣の方が長期なので抽象的で、マネージャーの方が中期なので具体的になる。

その他モメンタムを作りながらメンバーを成長させ、チームで成果を出していくのは変わらない。あくまでもどれだけ未来を見据えて計画を立てているかの違いなだけである。

こう考えると、本書で書かれていたマネージャーは経営陣の一員というのも、ある意味納得感がある。

まずは現状理解からはじめて、長期/中期の目標を立てて、戦略を作り、実行しながらメンバーを成長させつつチームで成果を出しましょう、という話でした。

経営陣/マネージャーの方は、手伝ってくれているメンバーに感謝しつつ、成長させて成果を出せるようにすることにコミットしましょう。その体制を作り出すのが、経営陣であり、マネージャーの役割です。

また経営陣/マネージャーが複数いる場合は、誰がどこに決定権があるのかある程度認識合わせした方がいいですね。その方が混乱しない気がします。認識合わせ大事。