へんてこのブログ

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ノワール・レヴナント を読んだので感想

ノワール・レヴナント を読んだので感想書きます。

序盤がつらい

読んでいた時に思ったことですが、序盤が長いし読むのがつらいです。これまで2日に1冊くらいのペースで読んできましたが、あまりの長さと読み進めるのがつらかったので、1週間強かかってしまいました。 長さはいいんですが、読みづらさが問題で、これはいつ物語が始まるんだろう…?と思ってしまいました。

単純に表紙の印象などから、特殊能力を持った4人の若者が集まって、ノワール・レヴナントっていうカードゲームで戦う物語を想像してしまった、というのが大きいかなと思います。蓋開けてみたら全然違いましたね。ノワール・レヴナントをプレイしてるの1人しか居ないし、表紙の女の子出てこないしね。

中盤から終盤は圧巻

中盤、特にのん達がレゾン社に侵入して書類をスキャンして帰ってくるくだりから、一気に物語を読むスピードが加速しました。やっと動き出して、面白くなってきた!という感じです。 本作の作者はやはりこの疾走感を書くのが上手いなぁと思わされました。ドキドキハラハラしました。

真相と最後について

犯人の野望というか、やりたいことである、子供を作るには代償を払うようにする、というの、思想やばすぎるでしょ。なんでこんなのにレゾン社の他の幹部は従ってるのか謎すぎる。

それを可能にする技術力もすごいですね。そんなのを飴玉にしてモニターのカップルに配ってたとか、テロじゃん。今やってるVIVANTの公安や別班も動き出した方がいいレベルの国家不安事案なんじゃないかな。

こんな大事件を公にせずに「まぁそういうこともあったよね、もう飴舐めてしまった人は残念だね」みたいなので終わらせるのどうなの…この世界には絶対に生きたくない。救いがなさすぎるし、ハードコアすぎるよ。せめて告発してくれ。

大須賀のラスト

大須賀のみ、特殊能力が残る形で終わりました。彼曰く、彼女を幸せにするまでが「その時」だということ。この終わり方はすごく好きです。絶対に幸せになってほしい。最推しカップルです。

総括

序盤や事件の終末に関しては言いたいことはあれど、中盤以降の流れや面白さはよかったです。背中に幸せ偏差値見えるの、役に立たなさ具合が面白くていいね。

次は「その殺人、本格ミステリに仕立て上げます。」を読みます。