へんてこのブログ

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六人の嘘つきな大学生 を読んだので感想

六人の嘘つきな大学生 を読んだので感想書きます。

前半と後半

本作では最終面接を行う前半と、その後の後半に大きく分かれています。その後半部分があることを知らなかったので、最終面接のストーリーが進むにつれて、これ残りはなんの話を書くんだろうと心配になりました。正直前半部分だけでは、普通かな…くらいのオチで、大体予想できる感じでしたが、後半は流石に予想できず、面白かったです。

特に前半の途中途中に挟まれるインタビュー部分が秀逸です。ガンガンに伏線が張られているし、印象を逆転させる小技も使ってきたりと、終盤で少しうるっときてしまいました。

人事部長の有能具合について

本作のテーマである「人の1面だけを見てその人を判断するな」というのに、とても感銘を受けました。確かに現実、芸能人とかの悪いニュースが流れると、その印象に引っ張られて誹謗中傷が激しい。本当はその原因があるかもしれないのに、そこには目もくれず、わかりやすいところのみ受け取って批判してしまう。一般的にこのようになってしまっていると思います。難しい問題だなと思います。

そして本作のキャラクターも、そこだけ切り取ると悪い一面もあるが、全体を見るといい人だよね、みたいなオチになっています。これって、最終面接までこの6人を残した人事部長、有能すぎません?人事部長は作中でも、人の本当の姿を見抜くことはできないって言ってますが、めちゃくちゃいい人たちだけ集められてるじゃん。何いってるのこの人…。と思ってしまいました。この人事部長を雇いたい。

総括

読みやすすぎて、1日で一気に読んでしまいました。全体的に現代の問題点を反映しているし、扱ってる内容もキャッチーだし、これ絶対に映画化しますよね。すでに舞台はやってるそうなので、映画化も時間の問題かな。

映画になったら見たいなと思います。 というかこの作者、ジャンプSQで連載しているショーハショーテン!の原作者なんですね。普通に毎月読んでるからびっくり。しかも調べたら、元々お笑い芸人目指してて、今のレインボーのジャンボの元相方だし。びっくり続き。

ということで次は同じ作者が書いた教室が、ひとりになるまでを読もうと思います。