へんてこのブログ

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硝子の塔の殺人を読んだので感想

硝子の塔の殺人を読んだので感想書きます。

読みやすく、面白い

まずなんといっても、読みやすかったです。作者の他の作品は、小学生向けに出ている「放課後ミステリクラブ」を読んだことがあるんですが、やはり読みやすくいいなと感じました。

また内容自体もよく、事件が解決したかと思いきや、そこからひっくり返るような大どんでん返し展開もあり、後半は一気に読み進めてしまいました。

特に名探偵のキャラがいいですね。できればキャラデザも公開しておいてほしい。キャラデザ公開してくれ〜ぜったい捗る。

ミステリマニアについて

この手の作品、特にメタ系を扱う作品には必ずと言っていいほど、作中にミステリマニアが出てきます。前回読んだ私雨邸の殺人に関する各人の視点でも、ミステリ同好会というミステリマニアが出てきました。

このミステリマニアですが、私雨邸でもそうなんですが、大体が海外のミステリ作品についてのみ言及します。アガサとかそこら辺の古典についてですね。個人的に古典を今から読む気にはなれなく、かつ翻訳だと気分がのらないです。そのため、これらのミステリマニアを見ると、何故日本のミステリ小説家には言及しないのかと不思議で仕方ありませんでした。

その点本作では、名探偵であるミステリマニアが、ガンガンに日本のミステリ小説家について言及します。むしろ、館シリーズの登場人物まで出てくる始末。最高と言って差し支えないと思います。日本のミステリマニア語るなら、日本の作家も語ってほしいものですね。

十角館の殺人について

本作では特に館シリーズへのリスペクト、というか言及が多く存在します。その中でもストーリーのキモでもある、駄作が館シリーズを語ることの是非について、自分も思うことがありました。

というのも、自分もオタサーの姫殺人事件 六角館の殺人編というマーダーミステリーを作ったことがあります。これは言わずもがな、十角館の殺人をリスペクトしたものです。

本作中で、ミステリマニアである名探偵に、こんな作品が館シリーズを語るなと言われて、自分の作品のことも言われてるような気がして、泣きそうな気分に勝手になりました。ごめんね綾辻先生…という気分です。まぁ別に気にしないんですがね。

総括

かなり良い作品でした。映画化とかするんじゃないかなってくらいの作品なので、したら見に行きたいです。名探偵役は誰がやるのかな、浜辺美波だとハマりそう。

続編もあるみたいな話があるそうなので、楽しみにしてます。

次は「時空旅行者の砂時計」を読もうと思います。