ダンガンロンパチームの最新作である「超探偵事件簿レインコード」をクリアしたので、感想書いていきます。
一応ネタバレ注意です。
よかった点
キャラにしろストーリーにしろかなりよかったです。
特に、
- ゲーム発売前から個性的なキャラを公開して興味を引きつつ
- 0章でプレイヤーにインパクトを与え
- 物語全体の謎を提示してプレイヤーをゲームの中に引き摺り込む
という手法は、やはりダンガンロンパを制作したチームだけあって、設計がとてもうまいなと思いました。
同時に、やはり物語を提示する場合、最初が肝心であり、その最初に辿り着くためにも、魅力的で興味を引く個性的なキャラクターが必要なのだなと改めて思いました。逆に言えばこれさえできていれば、大体の場合において物語を最後まで読んでもらえるのではないかな？とも思います。
キャラクターの面で言うと、死に神ちゃんやハララさん、フブキさんが好きです。超探偵であるハララさんとフブキさんに関してはDLCでバックグラウンドの掘り下げがあるっぽいですが、死に神ちゃんについてはないのかな…。もっと掘り下げて欲しいよ。公式さん頼みます。
微妙だった点
いくつかあります。
- ゲームシステム全般
- 各キャラクターの掘り下げ
- ミステリー要素
- ストーリー終盤
まずゲームシステム全般ですが、調査フェーズと謎迷宮、それぞれで不満があります。
調査フェーズは結局のところ示されている箇所を全て確認すればいいだけの、スタンプラリーになっていたので、単純に面倒でした。地区を移動するのに、バスが使える場合はいいですが、使えないところもちょこちょこあったりして、そこまでいくのがめんどくさい。かといって、調査フェーズはどうなっていたらいいのか具体案はないので、結局この形になるのかな、とも思います。
謎迷宮に関しては、単純にロード時間が長い点が不満です。0章の謎迷宮はチュートリアルということもあり、かなり手厚い印象があり、正直時間かかりすぎてイライラしました。しかし1章以降の謎迷宮はストーリーが気になるので、そこまで気にならなくなりました。しかしロード時間だけはダメです。謎怪人とのバトル時に100%の確率で待たされます。このせいで、謎怪人とのバトルが非常に億劫になってしまいました。まぁ完全版とか次回作以降は改善されると思うので、期待です。
各キャラクターの掘り下げも微妙な印象でした。ゲーム中サブクエストなどがあり、それを進めたりすると各キャラクターの裏話的なものがアンロックしていくなどの要素もあるんですが、自分はその点はガン無視してゲームを進めたので、まだ見れていません。せっかく個性的なキャラがいるので、サブ要素にするのではなく、本編で深掘りをして欲しいところでした。
またフブキさんの探偵特殊能力は便利な一方、ゲームシステム的に合ってない印象でした。時戻し系は何回でも失敗できるゲームシステムと相反してるので難しいところですね。
ミステリー要素についても、不満があります。各章ごとに事件が起きて謎解きするんですが、その内容が少しチープというか、容疑者の絞り込みも雑だし、犯人特定ロジックも微妙でした。まぁこのゲームにミステリー要素を期待するというよりも、キャラクター要素を期待していた面もあるので、まぁそこはいいかなという気持ちもあります。1章の糸で死体を固定しておいて、鍵を投げ入れてその後死体を下ろしてのトリック、雑すぎない？
ストーリー終盤については、かなり雑だったのではないかと疑問に思います。特に統一政府や世界探偵機構に関してです。世界探偵機構はカナイ区に犯罪者などを提供していたわけですが、なんでナンバー1はこのことについて知らなかったんですかね？容認していたってこと？また未解決事件を撲滅したいなら、未解決事件を引き起こす種を作っている統一政府に対して、世界探偵機構が踏み入って調査すべきなのでは？ナンバー1さんは辞表出して世界を回るみたいなことせずに、統一政府という巨悪をどうにかした方がいいんじゃないの？死に神ちゃんとの約束守りたいなら特にそうじゃないかな。
結論
微妙だった点はいくつかありましたが、このゲームには個性的なキャラクターとダンガンロンパのような衝撃を求めていたので、総じてよかったです。DLCも配信され次第やってみようと思います。小説版とかも出ないかな。本編で語られなかった点を補強して欲しいなと思うので。
また自分で今後ミステリーゲームを作る時には、
- 個性的なキャラ
- 最初からインパクトを与える
- 全体の謎を提示する
というのを意識して作りたいなと思いました。
ダンガンロンパ好きにはおすすめなので、ぜひやってみてください。 www.spike-chunsoft.co.jp
